So-net無料ブログ作成
検索選択

画竜点睛を欠く [Sony・Video]

既報の通り、BDビデオ再生に対応した新世代Blu-ray Discレコーダ第一弾、BDZ-V9/BDZ-V7が発表されました。

ソニー ブルーレイディスク ポータルサイト

2003年4月にBlu-ray Disc規格レコーダの第一弾としてBDZ-S77が登場してからはや3年半。その間にBlu-ray Discは、技術革新によって殻つきディスクからベアディスクへと進化。東芝との規格統一の失敗、Sonyの組織変更による担当事業部の変更。著作権保護問題からくるBD-ROM規格の策定の遅れ。あらゆる荒波を乗り越えて、ついにSonyのBlu-ray レコーダがこの冬離陸することになったわけです。

ではそのBDZ-V9/BDZ-V7の内容を見ていきましょう。

1.ブルーレイディスクで美しい映像を録画、保存

BSデジタル放送は約24Mbps、地上デジタル放送は約17Mbpsと、ハイビジョン放送というのは大量のデータで成り立っているため、今までの「スゴ録」では、HDDにはハイビジョン信号をそのまま記録できても、HDDが満杯になって外に出すには、画質を通常画質に落としてDVDに出すしかありませんでした。

しかも忌まわしきコピーワンスの存在によって、画質を落としてDVDに出したにもかかわらず、元のHDDのハイビジョン信号が消えるという不条理まであったのです。

それがDVDの約5倍の容量を持つBlu-ray Discの導入で、ハイビジョン放送のデータをそのままディスクへとムーブすることが可能になったわけで、ハイビジョンレコーダはこのBDZ-V9/BDZ-V7によって初めてスタートラインに立ったと言えるでしょう。

2.ハイビジョン“ハンディカム”(HDV1080i方式)の映像をそのままの画質で保存

ライバルの松下電器がHDV規格賛同企業でないため、このBDZ-V9/BDZ-V7が、現状唯一HDVビデオカメラのハイビジョン映像を、Blu-ray Disc化できるレコーダになります。

前面に堂々とiLINK端子を持ってきたことからも、SonyにとってこのHDVとつながるというのが、一つの売りになると考えていることと思われます。

3.高画質・高音質なハイビジョン映像を収録したBD-ROM再生

PS3の登場にあわせて一気に登場してくる、Blu-ray Discハイビジョンビデオパッケージを再生するプレーヤになります。PS3はPS3で、CELLの高速演算を使って高画質を目指しているようなので、専用機としては負けられないところ、どれほどの画質を実現したのか楽しみなところです。

4.“1080p”プログレッシブ出力機能 (『BDZ-V9』のみ)

現代の固定画素型ディスプレイに向いた「プログレッシブ信号」である1080p信号。最新のBRAVIAもこの1080p入力に対応していますが、出力する側のBDZ-V9も時代にあわせ、DVDからアナログ放送(480i)からハイビジョン放送(1080i)に至るまで、全て1080pにアップコンバートして出力するようになっています。

テレビ側の画像処理回路でプログレッシブ化するよりも、ビデオ側のほうでプログレッシブ化するほうが処理が軽く、高画質になりやすいと言われているので、このやり方は正しい方向だなと思います。

5.適応型ノイズリダクション「DマトリックスNR HD」
6.「ダイナミックVBRダビング PRO」

この二つはベースとなったであろう「スゴ録」RDZ-D900Aと同じ機能がそのまま来ていますね。

7.リニアPCMマルチチャンネルサラウンドをデジタル出力

HDMI端子から、7.1ch音声を非圧縮であるリニアPCM信号で出せるようになっています。

DVDでは標準的なドルビーデジタルやDTSは、圧縮音声なので、BDの登場によって新世代光ディスクにふさわしい高音質が楽しめるはずですが、当然対応アンプが必要になります。

今のところ正式に対応しているのはTA-DA3200ESだけかな?

8.高品質D/Aコンバーターなど高性能パーツ採用 クリアなサウンドを実現

TIの高音質DAC“PCM1796”を持ってきました。実売30万円のプレーヤなんですからこれぐらいは積んでくれないとね。

9.様々なメディアと高い互換性を確保

いやはや互換性が高いと言われても、DVD規格の迷走のせいでわけがわかんなくなってますね(^^;)。とりあえず再生だけならほとんどの光ディスクがいけると思っていいでしょう。殻無しDVD-RAMすら再生できるのですから。

10.「デジタル2番組同時録画」機能
11.「瞬間番組検索」機能
12.「x-おまかせ・まる録」
13.「番組名予約」
14.「携帯電話録画予約」
15.「ダイジェスト再生」
16.「おでかけ・おかえり転送」(『BDZ-V9』のみ)

やはりベースになった最新のスゴ録と同じ機能がちゃんとついていますね。

この業界ではよく世代が変わるときに、ソフトの開発を妥協して、ちょっと前の機能に新世代ドライブ、なんていうアンバランスな出し方をすることがありますが、今回のSonyはそういう妥協はなしですんだのは良いことだと思います。

17.録画したハイビジョン番組を別の部屋で楽しめる 「ホームサーバー機能」(『BDZ-V9』のみ)

RDZ-D900Aでは省かれてしまったDLNA対応ホームサーバ機能は、こっちにやってきました。DTCP-IPにも対応しているので、コピーワンスのハイビジョン番組も家庭内配信できます。

でも500GBの容量で、それほどホームサーバとして役に立つ場面があるのか?という気もしないではないですが。

18.画面を見ながら簡単・スピーディー操作 「“XMB”(クロスメディアバー)」

BRAVIAからは消えてしまいましたが、レコーダではちゃんと生きてますね。あのレスポンスのよさは特筆すべき心地のよさなので、これによる操作性の良さも期待できそうです。

 

以上、BDZ-V9/BDZ-V7を見てきましたが、今現在Sonyの持ってるアイデア・技術が全て盛り込まれた「Sonyのビデオレコーダーの決定版」にふさわしいハイエンドマシンになっています。ある一点を除いては…

その一点とは、

BD-R/REは2層記録/再生に対応していない

こと。

はっきり言っちゃいますけど、もうこの一点だけでこの機種は駄目駄目です。今、この時期にBlu-ray Discレコーダを買う層というのが、何を求め、何に対してお金を払ってくれるのかとても理解しているとは思えません。

しかも、あれだけ「BDは大容量なのが素晴らしいんだ。」と喧伝しておきながら、出してきたマシンがこれでは、「Sonyの技術力低下」を指摘されてもいたし方の無い大失態だと思います。同時期に出る松下のブルーレイDIGAは、ちゃんと2層に対応しているのですから。Sonyは松下より技術力・開発力に劣ると言われたらどう反論するのでしょう。

2層ディスクの価格を考えれば、実はほとんど2層記録なんて使う場面が無い、というのは正論でしょう。でもハイエンド機というのはそういうものではないはず。使う使わないは別にして、「今ある技術の全てを投入したから、これより上は望むべくも無い。」というプレミア感があってこそのハイエンド機なのです。

いったいなんでこんなことになってしまったのか、真相は闇の中ですが、その手がかりだけでも探しに、CEATEC行ってみようかと思います。


nice!(4)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 4

コメント 8

arkstar

実はV9の上のモデルが存在しているとか?
(順番で行くとV11ですかね ^_^;)
HDD容量の貧弱さ、BD1層のドライブの採用と、V9自体がミドルレンジ?なんて穿った見方をしてしまうのですが。
by arkstar (2006-10-05 17:38) 

Riever

やはり1層ですか。最初はいいモデルが出たなと思いましたが仕様を見るととんだ勘違い。落胆です。
次回作ではこのようなことがないようにして欲しいですね。
by Riever (2006-10-05 17:52) 

akoustam

>arkstarさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

僕はHDD容量は気になりませんね。今のTV番組で録るだけの価値があるものは限られていますから、タイムシフトの用件さえ果たしてもらえればOK。ただし残すものは完璧に残したいのです。

だからこそ2層なしは許せない。1層では2時間10分、それを上回る映画なんて星の数ほどありますから。
by akoustam (2006-10-05 19:55) 

akoustam

>Rieverさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

せっかく買う気満々だったのに、すっかり冷めちゃいました。光ディスクはやっぱりパイオニアにしようかな(過去CDプレーヤもLDプレーヤもDVDプレーヤも、単品モノはすべてパイオニア)。これで30万円売り上げ逃しちゃいましたよ。どうすんの?Sonyさん。
by akoustam (2006-10-05 19:59) 

かつぽん

まぁ発売まで間があるので、その間にチューニングが進んで
「2層記録対応になりました!」なんてやってくれれば良いんですけどね・・・
by かつぽん (2006-10-05 22:49) 

Virgo

そうでしたか、2層だけが引っかかってらしたんですね。

今のDVDの2層って、私はすごく嫌なんですね。切り替わりが判る。でもこれは機械次第でかなり抑えられてきてますよね。でも、私は嫌なんです。
同じ事がこの高画質メディアにも起こるとしたら、そんな2層は欲しくないです。
確かに試作の時はほら気にならないでしょ。ってデモは見ました。
同じ事をDVDの黎明期に見ました。でも量産品は・・・・・?でした。
だから、私は今回、2ヶ月ののち、ソフトウエア的にOKが出て対応してくれれば良いかなと思ってます。だって、ドライブはどこのって?聞いてもそれだけは2ヶ月後をお待ち下さいだったので。他の事は饒舌だったのにですよ、何かあります。
by Virgo (2006-10-06 03:19) 

akoustam

>かつぽんさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

残念ながらあと2ヶ月ではそこまでの信頼性は確保できず、ファームアップでの対応はほぼ出来ないと思ってください、という回答でした。V9/V7はどこまで行っても1層のみと思ったほうがいいようです。
by akoustam (2006-10-10 15:10) 

akoustam

>Virgoさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

2層対応していれば、ここまで酷評はしなかったでしょう。

じゃあ僕が2層を使うか?というと、たぶんコスト的にも信頼性的にもほとんど使わないと思います。だから2層がいらないという論理は理解できるのです。しかし、これが「V9」として出てしまったことで不信感を持ってしまいました。

「ハイエンド」というのはそうでは無いだろうと。

これがBDZ-V9/V7ではなく、V5/V3という型番で出ていたら、ここまで文句は言わなかったかもしれませんね。
by akoustam (2006-10-10 15:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

メッセージを送る