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ご利用は無計画に [中米コスタリカのんびり小旅行記]

朝の6時。3泊にわたって自然を満喫したモンテベルデを離れ、海を見に行こうと、太平洋側にある「プラヤ・サマラ」という村を目指して移動を開始します。

前日バス会社のオフィスに行き「サマラまでのチケットをくれ」と言ったら、

「サマラまでの直通のチケットは無い。まずプンタアレナス行きのバスに乗り、途中のチョメスという街で降りる。そこからチョメス→ニコヤ→サマラと乗り換えるんだ。」

ということだったので、とりあえずはチョメスまでのチケットを持ってバスに乗ります。

未舗装の山道を下ること二時間弱、アメリカ大陸を縦断するパンアメリカン・ハイウェイ(コスタリカの国道一号線)に出たところで、同じく太平洋側のビーチを目指している旅行者たちがワラワラとバスを降ります。

すわチョメスか?と思って運転手に尋ねたところ、

「ここはチョメスじゃない。チョメスに行くにはここからバスを乗り換えるんだ。」

という答え、なんだか昨日と話が違うなぁ、と思いながらも、どのみち国道一号線を使うことに変わりは無いから、ここでいいやぁ、と周りと一緒にバスを降りたんでした。

しかし、これが躓きの始まり。

20分ほどすると国道一号線を、コスタリカ北部の要衝リベリアの街に行くバスが止まります。

周りの旅行者は、皆このバスに乗って行きます。彼らはリベリアで乗り換えるのが近い、別のプラヤ(スペイン語で“ビーチ”のこと)を目指しているのです。

一方の僕はというと、リベリアとは別方向にあるニコヤでサマラ行きのバスに乗り換えるのが目標、リベリア行きのバスには行ってもらい、ニコヤ行きのバスが来るのを待つことにしました。

1時間が経過。

パナマ発メキシコ行きなんてバスが止まったりしますが、僕には関係ありません。しかし7カ国走破する国際バスってすごいな。

2時間が経過。

途中ニコヤ行きのバスが通りかかったので、ヒッチハイクよろしく手を上げて止めようとしますが、なぜか僕を無視していってしまいました。

これははるか後に気がついたことなのですが、僕がいるバス停、どうやら鉄道でいうところの「各停のみ停車」というところだったらしく、基本的に地元民向けのローカルバスしか止まらないのです。

しかしこのときはまだそのことに気づいておらず、時間も昼10時なので余裕綽々、どうせそのうち止まるだろと高をくくっていました。

なのでバス停の近くのこの案内板を見つけて大笑いしたり。

↑いや、どうみても「ツアー」じゃなくて「シPー」としか読めんだろ(^^;)

4時間が経過。

この間通りかかったニコヤ行きのバスに4回も無視され、さすがにおかしいと思い始めた僕に、近くで客待ちをしているタクシーの兄ちゃんが話しかけてきます。

「よう、そこのチーノ(スペイン語で中国人のこと。ただし中南米ではえてして東アジア人全般に対する蔑称の意味も含む、いわゆる“ジャップ”みたいな使い方。)、どこに行きたいんだい?」

「俺はチーノじゃなくてハポネス(スペイン語で日本人のこと。)だよ。まぁいいや、俺はサマラに行きたいんだ。」

「サマラだって?こんなところでバスを待っていてもサマラ行きは止まらんぜ。俺のタクシーなら100$でサマラに連れてってやるがな。」

「ハッハッハッ、100$かぁ、日本のタクシーよりは安いけど(このバス停からサマラまで距離が約120kmということは知っていた。)、そりゃないは。」

なんて冗談を言い合いながら、僕はようやく自分が各停しか止まらないレベルのバス停にいることに気づきました。

結局大きい街に出ないと目的のバスには乗れない、ここから最も大きな街といったらやっぱりリベリアか…かなり遠回りになるけどリベリアからニコヤに回り込もう、ということで12時半になって、やってきたローカルのリベリア行きバスに乗り込みます。

コスタリカの地元民のローカルバスの使い方を見ながら走ること2時間、バスはリベリアのバスターミナルに到着します。

そこはものすごい活気。ここはニカラグアの国境が近く、大きな荷物を持った人たちがたくさんいるのです。

ここからまた来た方向へ戻るようなかっこうになりますが、ニコヤ行きのバスに乗り換え。

ちょうど良く15時発のニコヤ行きがあります。最初からリベリア行っとけば良かったんだな…

バスに乗り込んでみるとそこは超満員。どうも需要に反して運行頻度が低く、常に混雑する路線のようです。

(まぁでもこれで2時間弱でニコヤについて、そこから1時間弱でサマラか…良かった良かった)

そんな皮算用をしながらバスに乗っていると、突然バスが止まってしまいました。

エンジンの調子が悪いのか、運転手のおっちゃんの機嫌が悪いのか、走らなくなってしまったバスの外に出て、他のコスタリカ人乗客と苦笑。なにやら運転手、しきりにどこかと携帯電話で電話をしています。

15分ほど止まったところで、結局また走り出しますが、なんだか嫌な予感。

案の定えらいことが待っていました。次のフィラデルフィアという街のバス停に突いたところで、バスは完全停車。乗客が運転手にしきりに文句を言いますが、運転手は走らないの一点張り、みんな別のバスを待つことになってしまいます。

こうなったら僕も計画通りサマラに行くのはあきらめて、近くの別のビーチでも目指すか、なんてことも考えますが、そこらへんのバスもいつ来ることやらの状態なので、どうにも身動きがとれません。

結局1時間ほどして、次のニコヤ行きバスが到着、計画通りニコヤに向かうことにします。

バスは止まってしまった前の便の乗客とで二倍に膨れ上がり、さらに混雑してしまう有様。う~ん。

そこからまた走って、日もとっぷり暮れた18時半、ようやくニコヤに到着。しかしサマラ行きのバスはもうありませんでした(T_T)

仕方ないので今日はニコヤに一泊、明日の朝サマラに行くことにします。

いったい前日にバスのオフィスで聞いた話はなんだったのか!

と言ってもこんな程度で怒っていては、海外で旅は出来ません。寸分の狂いも無く時間通り交通が動くなんて、世界でも日本くらいのもの。

その国の時間の流れに合わせながら、気ままに無計画にバスを利用していくぐらいの気持ちの余裕も海外旅行には必要なことなのです。

ま、とはいえ、疲れましたは…


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コメント 18

ahtoh

トラブルがあったときは、やはり続くものなんですね(^^;
とりあえず、お疲れ様でした~。
by ahtoh (2007-02-11 11:51) 

Riever

バス会社の説明と全然違いますが(^^;)、まあ説明は説明、実際は実際ということですね(^^;;;)

海外では『ご利用は無計画に』。覚えておきます。
by Riever (2007-02-11 11:52) 

Virgo

ははっ、日本ではありえない事が、常識・・・・
by Virgo (2007-02-11 13:55) 

hidex

おおらかな国ですね!笑
by hidex (2007-02-11 16:13) 

mineja

海外の情報が少ない場所だと、現地で情報収集となりますが、
(悪意はないにせよ)間違ってたり、古い情報だったりすることが
ありますからコワイですよねー。
#或いは聞き間違いとか

しかし、今回はオフィスの窓口とのことですので、これは一発で信じますよねぇ。
まぁ何にせよ、無事に宿のある街に辿り着けてなによりです。
by mineja (2007-02-11 17:54) 

はまちゃん

乗車拒否かと思ったら、そうか、走り去ったのが急行バスだった
ってわけですね。
しかし、バスがエンコしちゃって、こういう時こそ、自転車があれば・・
って感じですかね。笑
by はまちゃん (2007-02-11 19:18) 

ずんだれ

大変でしたね、お疲れ様でした。日本の交通事情の方が世界的には珍しいんですね~!
by ずんだれ (2007-02-11 22:04) 

かつぽん

何か楽しそうに見えるのは気のせいですか?(^^;;;
by かつぽん (2007-02-11 23:48) 

akoustam

>ahtohさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

どうも僕はトラブルを呼び起こす存在のようで、自転車でもバスでも旅がトラブりだすと、次々とまぁ…
by akoustam (2007-02-12 09:50) 

akoustam

>Rieverさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

なまじ計画などたてて、後から「計画通りいかない!」と憤るぐらいだったら、最初から計画なんて適当で、状況の変化に柔軟に対応していくほうが海外旅行を楽しめると思います。

いつも思うことなんですが、携帯電話の「乗り換え案内」というコンテンツが成り立つのは日本だけです。ほかの国であそこまで正確に交通機関が動いてくれる国なんて聞いたことありません。
by akoustam (2007-02-12 09:55) 

akoustam

>Virgoさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

いやぁ日本の正確に動く交通機関のほうが世界的に見れば非常識でしょう(^^;)
by akoustam (2007-02-12 09:57) 

akoustam

>hidexさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

いやいや、これでも世界的な水準で見れば、コスタリカはきっちりしている国ですよ(^^;)インドを旅したときなんてこんなものでは…ホント悟りが開けますから、あの国の時間の流れ方は。
by akoustam (2007-02-12 10:00) 

akoustam

>minejaさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

彼らに全く悪意が無いのがわかるんで、こっちも怒りようがないんですよね。

今回の最初のバス会社の窓口担当も、自分の会社が担当している路線のことしか正確には知らないわけで(一号線から先は別会社)、自分の担当範囲外のところを「多分こうだろ」という感覚でしゃべっていたんだと思います。

こっちもそこらへんのおおらかさを逆に楽しむ余裕が欲しいものです。
by akoustam (2007-02-12 10:05) 

akoustam

>はまちゃん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

やっぱり自転車のほうが僕の性にあってるのかも。バスが来ないときには「自転車だったら自分の好きなときに好きなところへ移動できるのに…」って思いましたもん。
by akoustam (2007-02-12 10:08) 

akoustam

>ずんだれさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

ちょっと暗い話になってしまいますが、あの福知山線の大事故が世界で報じられたとき、事故そのものの悲惨さ以上に、その原因が「秒単位の遅れを取り戻すための運転士の焦り」だったことが驚きをもって伝えられました。

日本の交通機関の運行の正確さは、世界的には信じられないことなんですね。
by akoustam (2007-02-12 10:15) 

akoustam

>かつぽんさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

ええ、楽しんでます。こういうトラブルが起きると「ああ異国に来たんだなぁ」と心底感じることができますから。

もうエンスト中とかニヤニヤしてしまったり。
by akoustam (2007-02-12 10:17) 

sundayblue

自分がおぼろげながらも計画したことが
理不尽に遂行出来なかった時、どっと疲れちゃいます。
でも
日本ならもっと疲れるところ、中米では・・・ね?(笑)

でも楽しんでいるっていうのが
文面で伝わってきますよ!
by sundayblue (2007-02-14 14:16) 

akoustam

>sundayblueさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

僕の中で計画なんてあって無きがごとしですから、それほどあせりは無かったんですけど。やっぱり自転車に比べバス旅は柔軟性が…楽しいんですけどね。
by akoustam (2007-02-15 22:21) 

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