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αの進化が、表現力を解き放つ [Sony・α]

初代Sony α、α100が誕生してから1年4ヶ月、ついに待ちこがれたα第二弾、中級機α700が登場します。

Sony α700 (Sony Drive)

新開発 有効1224万画素CMOSセンサー「Exmor」と画像処理エンジン「BIONZ」で高品位画質を実現した、デジタル一眼レフカメラαシリーズの中級機種“α700”発売
~HDMI端子を搭載し、〈ブラビア〉との組み合わせで最上の画質を追求~

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昨年の7月に発売となった初代Sony α、α100はそれまでの他社のエントリー機に比べ、「ボディ内手ブレ補正」「1000万画素CCD」「アンチダスト機能」を搭載する高機能機として投入され、エントリー機全体の機能底上げの先駆けとなりました。

発売スタート時は、Sonyのブランド力とコニカミノルタユーザーの受け皿としての存在もあって、強烈な滑り出しを決めましたが、いかんせんボディが一種類では販売店の売り場も確保しにくく、他社が早い段階でα100の高機能をキャッチアップしてきたのもあって、初年度はまぁ最低限のシェアは確保できたかなという感じで終わります。

もともとレンズ資産は豊富で、Sony独自のカールツァイスも投入されたことから、レンズという面では競争力は十分。αの弱点は明らかにボディバリエーションの少なさにあったのですが、AMC事業部は拙速ということを嫌ったのか、結局1年4ヶ月という間を置いてじっくりと開発を行い、今回の第二弾中級機の投入となったわけです。

こうなるとライバルはCanon・Nikonという二強の中級機、同時期に登場するEOS 40DとD300。

EOS 40D 製品仕様(Canon)

D300 主な仕様(Nikon)

価格面を含めると実は微妙に立ち位置が違って、直接のライバルと言いにくい部分もありますが、今回はこの二機種と比較しながらα700の特長を見ていきます。

 

1.有効1224万画素CMOSセンサー「Exmor」(エクスモア)と進化した画像処理エンジン「BIONZ」の搭載でこだわりの高画質を実現

先日プレスリリースされた新開発1200万画素CMOSに「Exmor(エクスモア)」という名前が与えられ、予想通りα700に搭載されてきました。

Exmorの特長は、センサーから取り出したアナログ信号を、垂直信号線に読み出した直後にA/D変換する「列並列A/D変換方式」。早い段階でデジタル信号化することで、伝送中のノイズを抑え、動作も高速化できるので、連写性能が向上するところにあります。

スペックを見る限りNikonのD300もこのExmor相当品(少し仕様は変えてるようですが)を搭載いているので、

・α700 1224万画素CMOS / ISO 100-3200 / 連写性能 5コマ/秒
・D300 1230万画素CMOS / ISO 200-3200 / 連写性能 6コマ/秒
・40D 1010万画素CMOS / ISO 100-1600 / 連写性能 6.5コマ/秒

というようになっており、αは明らかにノイズ耐性をあげたことで、常用感度域を広めにとれるようになています。

デジタルカメラにとって心臓部ともいえる各社の画像処理エンジン、「BIONZ」「EXPEED」「DIGIC III」は、おのおの色々な特長を持っていますが、α700のBIONZはα100版から完全に刷新され、Cyber-shotに搭載されている、画像処理前のRAWデータ段階でノイズ低減処理を行うことで、カラーノイズや輝度ノイズを最小限に抑える「RAWノイズリダクション」機能がつきました。

2.すべてのαレンズで効果が得られる進化した「ボディ内蔵手ブレ補正機能」搭載

ここが二強との最大の分かれ目。Canon・Nikonがレンズ内手ブレ補正を推し進めるのに対し、αはコニカミノルタ時代からの流れでボディ内手ブレ補正となります。

こればっかりはどちらも一長一短、採用メーカーも、ボディ内派のSony/PENTAX/OLYMPUSとレンズ内派のCanon/Nikon/Panasonicと綺麗に二分されており、これはユーザーの好みの問題になりそうですね。

ちなみにα700では補正アルゴリズムがさらに改良されており、シャッタースピードにして最大4段分の補正効果が得られるとなっています。

3.新開発、中央デュアルクロス11点AFセンサー採用の高性能オートフォーカス

α100では中央クロス9点AFセンサーでしたが、α700では中央を縦横2ラインずつのデュアルクロスセンサーとし、よりAF精度をあげています。

・α700 中央デュアルクロス11点センサー / F2.8対応
・D300 (中央クロス15点)51点センサー / F5.6対応
・40D (全点クロス)9点センサー / F2.8対応

これはNikonがクラスを超える豪華なAFセンサーを積んでますが、実際のAF性能がどれほどか実機で確かめて見たいものですね。

4.進化したDレンジオプティマイザー

α100から続く、Sony独自の自動画像補正機能「Dレンジオプティマイザー」ですが、今回はBIONZのパワーアップによってさらにその機能が強化され、補正効果を1~5段で選択できる「アドバンスレベル設定機能」や補正効果の異なる3枚(弱・中・強)を1度に撮影できる「アドバンスブラケット機能」が搭載されました。

こういうのはHandycamやプロ用ビデオ機器などで、デジタル画像処理を昔から手がけていた、Sonyのアドバンテージとなる部分ですから、力は抜けないところでしょう。

5.光学ガラスペンタプリズムを採用した高性能ファインダー

α100がペンタミラーだったのに対し、さすがに上のクラスだけあって、よりコストのかかったペンタプリズムにしてきました。

・α700 ペンタプリズム 視野率95% フォーカシングスクリーン交換不可
・D300 ペンタプリズム 視野率100% フォーカシングスクリーン交換可
・40D ペンタプリズム 視野率95% フォーカシングスクリーン交換可

ここもD300がクラスを超える性能を持ってます。αはここらへんが弱点かな、やはりファインダー周りの性能は撮るときの感覚に相当影響を与えますので、次こそは大きな強化を願いたいです。

6.2種類のメモリーカードに対応するデュアルスロット搭載

α100ではCF-MS Duoアダプタ同梱というカタチで、お茶を濁されるような格好になりましたが、今度こそSonyらしくCF+MS Duoのデュアルスロットとなりました。MS Duoは高速転送“PRO-HG”タイプにも対応します。

7.HDMI端子搭載で、ハイビジョン静止画出力対応

Cyber-shotではD端子出力という、なんとも情けない妥協をしていたSonyでしたが、さすがにαはHDMI端子を搭載してきました。先日発表の最新のBRAVIAとつなぐと、BRAVIAプレミアムフォトで、αの画像に最適化された画像モードに切り替わるようになっているなど、これぞSonyという連携が実現しています。それにしてもCyber-shot…ほんとに情けない。

ちなみにNikonのD300はHDMI端子を持っています。どっちかっていうと、SEDで意地でもテレビ事業に参入したがっている、Canonこそ付けてきそうなものですが、Nikonは本当にがんばってますね。

8.大きくて見やすい、写真画質の3.0型「エクストラファイン液晶」を搭載

・α700 3.0インチ 92万画素(VGA相当)液晶 ライブビューなし
・D300 3.0インチ 92万画素(VGA相当)液晶 ライブビューあり
・40D 3.0インチ 23万画素(QVGA相当)液晶 ライブビューあり

液晶は大きく高精細になりましたが、残念ながらライブビューは無しです。Sonyとしてはまだ手探りのようですが、ライブビューは確実に各社標準機能となりつつあるので、ちょっと出遅れ感があるのは否めません。

9.約10万回の耐久性能を持つシャッター

・α700 シャッター耐用回数10万回 レリーズタイムラグ66ms
・D300 シャッター耐用回数15万回 レリーズタイムラグ45ms
・40D シャッター耐用回数10万回 レリーズタイムラグ59ms

コニミノ時代から「スピードよりもじっくりとした撮影を」、というコンセプトのカメラだったせいか、αの弱点としてレリーズタイムラグが少し遅いというのがありました。まだ二強には及びませんが、ようやく速いレスポンスを求める撮影者についていける性能を持ったので、新たなαの境地を開拓できそうです。

 

というわけでα700を見てきましたが、何といっても問題の価格は、今日時点でyodobashi.comでのボディ単体価格が、

・α700 178,000円
・D300 228,000円
・40D 148,000円

となっており、まさに性能どおり綺麗に価格帯が分かれています。結局三社で想定したユーザーがそれぞれ違うことと、Canonはこの一つ上にEOS 5D(とその後継機種)が存在するのが、この三つのポジションの差となって現れたのだと思います。

言ってみればα700は、現在の日本のデジタル一眼レフ市場で、考えられうる性能に沿った、もっとも常識的な価格で実現したものであり、超高性能でも、爆安価格でもない、ごくごくまっとうなカメラであるわけです。

そのぶんサプライズがないので、果たしてこれが「Sonyらしいカメラか?」と言われると、まだまだコニミノから続く伝統の継承者としての色のほうが濃いような気がします。

といってもカメラ(特にレンズ)はPCやAV機器と違って、ユーザーに長く愛用してもらうもの。足場固めにもそれ相応の時間が必要でしょうから、Sony色を強めるのは先の話になりそうですね。

これで二つ目のボディが出てきたSony α。すでにPMAで試作機が出てきていた「フラッグシップ」機は、早くても来年の投入と思われるので、次は足場固め第三弾としてα100の後継機、これを一日も早く投入することが急務ではないでしょうか。

ちょっと安っぽい感じがしたα100の質感を向上させつつ、より軽量・高速動作となったα110とかあるとユーザーも獲得できそうなので、そこらへん期待しています。

 

あ、ずっと前から「α中級機待ち」を公言していた僕ですが、α700は「買いません(^^;」。やっぱりEOS 5Dぐらいの「30万円弱でフルサイズイメージセンサー」というカメラを期待しているもので…でもフラッグシップ(α900?)は50万円ぐらいになるんだろうなぁ。


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arkstar

D300のクロスセンサーがF5.6までのレンズに対応、100%視野率のファインダー。
この辺りは、クラス違いって感じですよね。
マクロを基本とする身としては良いファインダーが欲しいというのは身を持って体験しました。
ペンターミラーとペンタプリズムでは見え方に雲泥の差がありますから(^_^;)

フルサイズのαフラッグシップだと、既存銀塩用αレンズだと厳しいかも。
デジタルフルサイズのレンズ開発も急務だと思いますよ。
by arkstar (2007-09-10 11:38) 

ショウヘイ

またまたお邪魔します。
α700普通ですね。
やはりソニーらしさがほしいですね。
CANONやNIKONに出来ないものです。
やはりデザインでしょうか?
小型高性能がソニーでは。
例えばKISSなんかは、是非ソニーがやってもっと質感と小型高性能にすれば良いと思います。
更にフルサイズで5Dがありますがこれぞソニーが小型高性能でかっこいいデザインにすれば良いと思います。
ありきたりのカメラだと勝てませんし、この2社も怖くないでしょう。
カメラ業界でやっていないことしないと。

ついでにGR-DやG9は絶対ソニーがすべきものでしょう。
その意味ではH3はもっと質感と小型高性能にすべきで中途半端です。
徹底的にすれば面白いカメラだと思うのですが。
by ショウヘイ (2007-09-10 12:06) 

Virgo

α700・・・出来れば、跳ね上げストロボ廃止して欲しかったのですが、これも流れですよね。

どうもペンタ部が安っぽく見えるのでねぇ。

次に期待です。
by Virgo (2007-09-10 15:08) 

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