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うす小さいPLAYSTATION3に向けて [Sony・PlayStation]

毎年1月~3月のアメリカは、International CESやMac World EXPO、写真のPMAなど重要な展示会が連続して開催されますが、2月に開かれる大きなイベントと言えば、

ISSCC(International Solid-State Circuits Conference)2008

ISSCCとは「国際固体回路会議」のこと。毎年二月に開かれる半導体の学会で、世界最先端の半導体技術が次々と発表される場です。CESやPMAのような商談のイベントと違って、一般人にはおよそ縁のないところなのですが、ここで発表された技術は、近い将来確実に僕らの手元にやってくるので見逃せません。

そして今年Sony関連の論文で最大の注目なのが45nm版CELL B.E.の発表で、公式プログラムの講演番号4.3(PDFの20ページ)にIBM/東芝/SCE共同名義で記載されています。

その内容は、

>We describe the challenges of migrating the Cell Broadband Engine design from
>65nm SOI to 45nm SOI using mostly an automated approach. The cycle-by-cycle
>machine behavior is preserved. The focus areas are migration effectiveness, power
>reduction, area reduction, and DFM improvements. The chip power consumption is
>reduced roughly by 40% and the chip area is reduced by 34%.

今の40GB PS3に使われている65nm版CELL B.E.に比べ、消費電力が40%減、チップの面積(ダイサイズ)が34%縮小されたということのようです。

また45nm版の設計は大半が自動設計で行われ、基本的な回路配置に大きな変更を加えてないので、各回路の動作サイクルは今までどおり維持されているとなっています。

こうやって書いてもさっぱりわかりませんが、平たく言ってしまえば、

PS3のCPUが、より安く、電気を食わず、熱を出さない設計になりますよ~

ということです。ダイサイズが縮小したことによって、一枚のシリコンウエハーから取れるチップの数が増え、安く作ることが出来るようになり、消費電力が減ったので大きな電源を用意する必要がなくなり、チップが出す熱が減ったのでファンなどの冷却機構も小さくすることが可能となります。

初代PS3(60GB/20GB)には、この45nm版の倍の太さの回路で出来た90nm版CELL B.E.が使われていて、筐体はファンの吸排気用の穴だらけ、XBOX360ほどではないにしろ結構な音を出しながら動く機械でした。それが65nm版に変わった40GBでは、ファンの穴が大幅に減少し音も静かになるなど、縮小化の効果は歴然と現れているので、これがさらに小さい45nm版搭載機となると、もしかしたら筐体のデザインが変わるぐらいの変化をするのでは?という期待もわいてきます。

チップの量産が始まり、搭載した新PS3が出てくるのがいつになるのかはまだわかりませんが、45nm版CELLの登場とともに「うす小さいPS3」が29,800円で出てくれば、PS3のさらなる大ブレイクが起こりそう。そのころにはプログラミングノウハウも蓄積されてきて、話題になるゲームが連発されるでしょうし。

【2/6追記】

PC Watchに後藤さんの詳細記事が出ました。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース
ISSCCに次世代Cell B.E. 45nm版が登場~6GHz動作、電力を30%以上削減 (impress PC Watch)

本当にロジック配置はそのままで、単純に縮小したようなカタチをしています。SPEを8個搭載し、左にXDR DRAM、右にFlex I/Oというのもそのままです。でも90nmと比べると面積は半分ぐらい。

しかしゲーム機も変わりましたね。

ファミコンの時代は「既に枯れた技術を使って、安く安定したハードウェアを作る」というジャンルだったのに、PS3はISSCCで論文発表されるような最新の半導体チップを使い、ドライブも3波長対応青紫色レーザーダイオードという、最先端技術を搭載したBlu-ray Disc/DVD/CDドライブまである。こんなマシンがわずか4万円で手に入るとは、なんともすごい時代になったものです。

後は低消費電力になったので、PS3だけでなくCELL B.E.搭載の超高速インターフェースBDレコーダーを出して欲しいところですが、それは無理なのかなぁ…


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コメント 2

Riever

やはり後藤氏のレポートはいつも大変読み応えがありますね。

CELL B.E.に関しては情報が少ないのであまり知識がなかったのですが、プロセスルール変更によるメリットなどはPC用CPUなどと全く同じなんですね。大変分かりやすいです。
6GHzや7GHz動作もしたようなのですが、実際製品としては現時点の3.2GHzでいい気がします。それ自体も未だ使いこなせているかと言えばどうかなと思いますし、それよりも今は歩留まり改善→コストダウンを狙った方が効果的だと思いますし。
by Riever (2008-02-06 12:27) 

かつぽん

任天堂は今でも枯れた技術でやってますよね。
だから言うんですよ。ある意味停滞させてるって。
うすち〜さいPS3で大爆発を期待しましょう!!
僕?そのときが来ればモチロン喜んで
もう1台行かせていただきますm(__)m
by かつぽん (2008-02-07 00:30) 

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