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akoustamの東北ボランティア日記 第一日「現実」 [日記]

あの震災から1ヶ月半が経ちました。

僕自身は東京で本震に遭遇し、当日の3時間半徒歩帰宅とその後の多少の物不足で面倒を味わった程度で、何の被害もなかったわけですが、東北の太平洋沿岸部の津波の影響はすさまじく、未だに復旧のメドすらたっていない状態が続いています。

そんな復旧作業は、専門家たる自衛隊や土建業者・インフラ業者に任せておいて、僕は募金や消費行動で自粛ムードを吹き飛ばすのが、自分に出来る唯一のことでした。しかし、会社から「GWは普通の連休をとっていい」というお達しが出たため、居ても立ってもいられなくなり、今回4/30~5/5の間に、現地ボランティア活動に参加することを検討開始します。

で、問題はその行き先。

GWに体があくのは何も僕だけに限らず、世間一般の勤め人に共通することで、僕と同じように「GWは現地でボランティア」と考える人は大幅に増加します。

しかし、これをやって欲しいというニーズを超えて、素人がおっとり刀で多人数駆けつけたところで、現地に渋滞は起こすわ、少ない物資をボランティアが食いつぶすことになるわで、かえって混乱してしまう、と各地のボランティアセンターは踏んだのか、軒並み「GWは新しいボランティアの受付は停止」と発表していました。

僕もこれは適当にホテル住まいの旅行程度にして、ボランティアは「ニーズがあったらやる」ぐらいの感覚でいこうかとなかばあきらめていたのですが、

出発の三日前になって、こんなWebサイトを発見します。

「はまセン」

ここに載っている気仙沼市小泉浜区は、気仙沼市と南三陸町の中間にあり、行政区分的には気仙沼市になりますが、気仙沼市の中心部から20Kmも離れているため、気仙沼ボランティアセンターでは対応できず、独自のボランティアセンターが出来上がっています。

しかし世間的には「気仙沼市」で、ボランティアは足りてるようなイメージが出来上がっているため、未だに水・電気・ガス全てのインフラが止まっている地区でありながら、ボランティアが全くいないという状況にあるというのです。

公共交通機関もほとんど無く、水も、電気もなくて、現地で自己完結できるボランティア。

これは世界中を野宿しながら自転車旅行するための装備を持った僕なら役に立てる、ということで、キャンプ装備一式を積み、自転車に乗って今朝5時に自宅を出発しました。

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(結局いつもの自転車キャンプ旅と何も変わってないなこれ(笑))

なお、今回はいつもの自転車旅と違う装備があって、がれき撤去作業には、

・安全靴もしくは長靴
・作業用の厚手ゴム手袋
・防塵マスク
・ゴーグル

といったモノが必要ですが、これらは本業が作業用品店のBlog仲間かつぽんさんのご協力で、何と「無償で」提供していただきました。また食料品など現地に持ち込む物資の購入資金として、これまたBlog仲間の店員佐藤さんがサポートを名乗り出てくださったので、今回のボランティア活動は、

akoustam Powered by かつぽん & 店員佐藤

という豪華メンバー(笑)でお送りします。

朝一番のやまびこに飛び乗って到着した先は、昨日全線復旧したばかりの東北新幹線「くりこま高原駅」

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ここで自転車を組み立てて、一路東へと向かいます。

内陸部は震度こそ強かったものの今は平穏を取り戻し、景色も春の東北といった風情を醸し出していました。

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途中の登米市中田は石ノ森章太郎のふるさとなので、その記念館もあって、

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町中にこんなものも、

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さらにソニーの磁気ヘッドなどを生産している、ソニーケミカル&インフォメーションデバイス登米事業所なかだサイトもあったりします。

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(中田のスーパーで持ち込み用の食材をたんまりと買い込む)

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その後も観光気分で自転車を走らせていくと、ここが本当に大震災のあったところなのかと疑いたくなりますが、実際には道路に自衛隊の車両も増えてきて、徐々に近づいてるんだなという緊張感も出てきます。

途中の橋は橋が隆起したのか、アプローチ部が陥没したのか、歩道部に大きな段差が。

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それでも桜のさく道沿いを海目指してひたすら走ります。

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気仙沼市の標識には「マンボウ」。

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気仙沼市といえども内陸部はさして変化もなく、

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田舎の山道をのんびりと上っていくことになります。

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しかし、峠を越えて海が見えるポイントに来たところで、目の前に現実が…

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下に降りていくと、そこはこの有様です。

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しかもここは海岸線から何キロも山側に来たところ、こんなところまで津波がやってくるなんて、
僕には想像もつきません。

パノラマ画像(PetaMap)

海近くまで歩を進めると、JR気仙沼線の高架橋はこの通り、

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これ復旧はいつになることやら…

引き波に引っ張られて電柱も海の方向に向かって倒れています。

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しかしこの状況から立ち直るためのお手伝いをするのが、明日からの僕の役目。丘をのぼったところで昼の14時半、目的地「はまセン」に到着です。

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この「はまセン」は高台にあがったところにある地区の集会所で、ここは電気も来ていないため、急遽設置された大型のソーラー発電装置でボランティアセンターが運営されています。

ですから周辺は普通の姿をしているのですが、

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海側に50mも歩くとそこにはこの光景。

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明日からの活動に身が引き締まる思いです。

とりあえず指定されたサイトに自分のテントを立て、5/5まではここが我が家になり、

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食事は援助物資と、ボランティアが個々に持ち込んだ食材を利用して、地元の方と調理ボランティアさんが作ってくださいます。僕らは作業に集中。

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お米や食材を自転車に積めるだけ積んできた甲斐がありました。資金援助をしていただいた店員佐藤さんも、誠にありがとうございます。

では、明日から「akoustam Powered by かつぽん & 店員佐藤」の気仙沼市小泉浜ボランティア日記をお送りします。


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コメント 5

Santa

すごいっす。
頑張ってください。
怪我や病気にはどうぞ気をつけてくださいね。
by Santa (2011-05-01 09:04) 

かつぽん

https://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_7f6/its_a/DSC05913-a78f2.JPG
この写真に衝撃を受けましたです。

いやね、この大災害を前にして「なんとかしなきゃ・・・」っていう
キモチは、日本人なら誰でも持ち合わせてる・・・んじゃないかと
思うんですよ、たぶんね。
でも実際に行動に移せる人は、そうそういない。
だからこそakoustamサンは凄い!!って思っちゃう訳ですよ。
力仕事に慣れてる訳でもないのにね♪♪

送らせてもらった作業用品は、僕のせめてものエールです。
怪我に気をつけて、日本の復興のために存分に
力を発揮してきて下さいね!!!!
by かつぽん (2011-05-01 12:50) 

Riever

地震があってから何か出来ることがないか、と思いつつ、実際は自分のこと、そして家族のことで手一杯でした。
実家は宮城ですから状況の酷い気仙沼や名取などへは行くことは難しくありませんでしたが・・・

かつぽんさんもおっしゃるとおり、そこで直接的な行動まで出来る人は滅多にいらっしゃらないと思っています。
私には応援しかできませんが、お体にお気をつけて作業なさってください。
by Riever (2011-05-01 13:37) 

as

このGWはボランティア活動をされるんですね。活動の際にはどうぞ健康に留意してくださいね。こんな風に現地に行ってボランティアをする行動力を持っているakoustamさんを尊敬します。また、かつぽんさんと店員佐藤さんの支援も素晴らしいですね。怪我などには十分気をつけて活躍を祈っております。
by as (2011-05-01 22:31) 

店員佐藤

すごい数のカロリーメイトですね。
おけがのないようにがんばってください。
by 店員佐藤 (2011-05-01 23:51) 

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